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男のひと目線の描写じゃなく、女子目線でホントのところを描きたいでつ お読みいただくには、パスワードを入力いただくか下記URLからどうぞ 「小説家になろう」グループ内 R18女性向小説サイト「ムーンライトノベルズ」 灯凪田テイルのXマイページへ移動します。 http://xmypage.syosetu.com/x1507h/
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4/29日(土) 「アイス」第5章  アップ。 これで「アイス」完結です、ありがとうございました。(*´ω`*)  2月28日(火) にゃんこ日和 まちがった使い方を続ける猫 アップん♪  Twitter的なもの 6月13日(月)5月22日(日)「のケモノ、」 第2章 〈5〉 算術と反省 up~♪新ファンタジー 『のケモノ、』 9月6日スタート!第1章 〈ふたりぼっち〉 終了第2章 〈1番目の街-ダヤンダ〉★アダルトblogにしたくないの... 4/29日(土) 「アイス」第5章 <a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-640.html" target="_blank" title="㉚Second Love"> アップ。 これで「アイス」完結です、ありがとうございました。(*´ω`*) <br /><br /><br /><img src="http://blog-imgs-1.fc2.com/emoji/2009-08-16/424795.gif" alt="" border="0" style="border:0;" c</a>lass="emoji"> 2月28日(火) にゃんこ日和 <a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-616.html" target="_blank" title="まちがった使い方を続ける猫">まちがった使い方を続ける猫</a> アップん♪<br /><br /> <br /><img src="http://blog-imgs-1.fc2.com/emoji/2010-04-13/511781.gif" alt="" border="0" style="border:0;" class="emoji"> Twitter的なもの <a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-603.html" target="_blank" title="6月13日(月)">6月13日(月)</a><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />5月22日(日)<br />「のケモノ、」 第2章 〈5〉 算術と反省 up~♪<br /><br /><br /><br /><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/img/201509061546520ea.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-82.fc2.com/o/t/o/otonaasabi/201509061546520eas.jpg" alt="のケモノ、" border="0" width="216" height="240" /></a><br /><br /><span style="color:#009933">新ファンタジー <a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-530.html" target="_blank" title="『のケモノ』">『のケモノ、』</a> 9月6日スタート!<br /><br />第1章 〈ふたりぼっち〉 終了<br />第2章 〈1番目の街-ダヤンダ〉<br /><br /></span><br /></span><br /><span style="color:#FF0066">★アダルトblogにしたくないので、R18は限定記事にすることお許しください。<br />でも人間を描く小説には、性は不可欠だと思ってマス(●´ω`●)<br />女の子だってえっちで、ロマンティックに気持ちよくなりたいんデス。<br /><br />☆〈R18限定記事〉をお読みいただくには、<br />パスワード(メールフォームからお問合せください)を入力いただくか、<br />別サイト「ムーンライトノベルズ」(入口はこのblog左側)からどうぞ。</span>
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contents

長編     『のケモノ、』 『アイス』 『激しく抱いて傷つけて』 『ピース』 『-KANNO-感脳』 『鍵と雨』短編  『いつか王路さまが』『姫ゴト[北欧の夜は長いから]』 『25時のすうぷ』 『湖曳の月』 『白夜』 『17歳』 モノローグ  ポエム的な?たわごと?  にゃんこ日和   ドSなにゃんこmaoちゃんとの日常   診断メーカーとか 徒然にアップしてる【診断メーカー】【恋愛心理テスト】などの結果コト... <a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/img/20140514161818a70.jpg/" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-67.fc2.com/o/t/o/otonaasabi/20140514161818a70.jpg" alt="bear05m (300x225)" border="0" width="300" height="225" /></a><br /><br /><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);">長編 <br />    <a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-530.html" target="_blank" title="『のケモノ、』">『のケモノ、』</a> <a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-434.html" target="_blank" title="『アイス』">『アイス』</a> </span><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-307.html" target="_blank" title="『激しく抱いて傷つけて』"><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);">『激しく抱いて傷つけて』</span></a><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);"> </span><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-250.html" target="_blank" title="『ピース』"><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);">『ピース』</span></a><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);"> </span><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-158.html" target="_blank" title="『-KANNO-感脳』"><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);">『-KANNO-感脳』</span></a><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);"> </span><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-43.html" target="_blank" title="『鍵と雨』"><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);">『鍵と雨』</span></a><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);"><br /><span style="font-size: medium;"><span style="font-family: 'ヒラギノ角ゴ Pro W3';"><span style="font-size: medium;"><span style="font-family: 'ヒラギノ角ゴ Pro W3';"><span style="font-size: small;"><span style="font-size: small;"><br /><span style="color: rgb(51, 51, 51);"><span style="font-size: small;">短編 <br /> <a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-486.html" target="_blank" title="『いつか王路さまが』">『いつか王路さまが』</a><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-245.html" target="_blank" title="『姫ゴト[北欧の夜は長いから]"><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);">『姫ゴト[北欧の夜は長いから]』</span></a><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);"> </span><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-234.html" target="_blank" title="『25時のすうぷ』"><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);">『25時のすうぷ』</span></a><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);"> </span><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-27.html" target="_blank" title="『湖曳の月』"><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);">『湖曳の月』</span></a><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);"> </span><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-13.html" target="_blank" title="『白夜』"><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);">『白夜』</span></a><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);"> </span><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-1.html" target="_blank" title="『17歳』"><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);">『17歳』</span></a><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);"><br /> <br /></span><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-82.html" target="_blank" title="モノローグ "><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);">モノローグ </span></a></span><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);"><span style="font-size: small;"><br /></span> ポエム的な?たわごと?  <br /><br /></span><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-83.html" target="_blank" title="にゃんこ日和"><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);">にゃんこ日和</span></a></span></span><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);"><span style="font-size: small;">  <br /> ドSなにゃんこmaoちゃんとの日常  <br /> </span><br /><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-561.html" target="_blank" title="診断メーカーとか">診断メーカーとか</a><br /> 徒然にアップしてる【診断メーカー】【恋愛心理テスト】などの結果<br /><br /></span><a href="http://otonaasabi.blog.fc2.com/blog-entry-224.html" target="_blank" title="コトノハ"><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);">コトノハ</span></a></span><span style="background-color: rgb(255, 255, 255);"><span style="font-size: small;"> <br /> お知らせ、雑記など<br /></span></span></span></span></span></span>
  • Date : 2017-12-30 (Sat)
  • Category : index
640

㉚Second Love

 新しい贅沢すぎる鳥籠に住んで、約3か月が経った。 初めはカーテンすらなかったマンションが、いまは有さんと選んだ家具や観葉植物やファブリックが創りだす心地よいくつろぎに満ちていた。「おはよう」 出勤のため慌ただしくメイクと身支度をしてダイニングに入って行くと、有さんから本日2度目の「おはよう」を言われる。 そう、一度目はベッドサイドで有さんに躰を優しく揺すられながらだった。1日の初めが、大好きな人の... <span style="font-size:large;"> 新しい贅沢すぎる鳥籠に住んで、約3か月が経った。<br /> 初めはカーテンすらなかったマンションが、いまは有さんと選んだ家具や観葉植物やファブリックが創りだす心地よいくつろぎに満ちていた。<br />「おはよう」<br /> 出勤のため慌ただしくメイクと身支度をしてダイニングに入って行くと、有さんから本日2度目の「おはよう」を言われる。<br /> そう、一度目はベッドサイドで有さんに躰を優しく揺すられながらだった。1日の初めが、大好きな人のセクシーな声といまでもドキッとするド・ストライクのクールな顔だなんてヤバ過ぎる。<br />「おはようございます」<br /> そう言ったあたしの全身を、有さんが素早く抜かりのない眼でチェックしたのがわかった。<br />「合格?」<br /> 上目づかいで背の高いひとを見ながら、そう訊く。<br />「まぁ、ぎりぎり、だな」<br /> ホッとした、だってもう出勤時間だってぎりぎりだから、着替えてる暇はない。朝ご飯を諦めるなら別だけど。<br />「そのVネックは広すぎないか?」<br /> そんなこと、ありません!普通のVネックです。<br /> 心の中だけで、そう言った。だって、仕事を続けさせてもらえるだけでラッキーなのだ。<br /> 俺の傍にいればいい、経済的には菜乃果が働く必要はないと言う有さんを懸命に説得したけど、まだ100%納得していないのはわかっている。<br /> 有さんだって働かなくてもいいくらいの資産があるけど、働いているのはお金のためというより自分自身の生きがいとか人生のためでしょ?あたしだってそうだ、仕事は大変なことも多いけどやっぱり楽しいし充実感がある。<br />「スカーフ巻くから」<br /> 譲歩するあたしの傍にやってくると、有さんはVネック部分に人差し指をひっかけてクイッと引くと中を覗く。<br />「こうすると、谷間どころかお腹まで丸見えだ」<br />「そ、そんなことする人、会社にはいませんからっ!」<br />「外出先にヘンタイがいたらどうする?」<br /> 滅多にいないと思います。それより恋人だから許される、そのヘンタイ行為を止めてもらえますか?こんな爽やかな、出勤前の朝ですし。<br />「外出するときは、浅野に尾行させよう」<br /> や、やめてください。あ、こら、スマホを手にするな、マジですか?<br />「ゆ、有さん。そんなに引っ張ると、逆に伸びちゃうから」<br /> その言葉でヘンタイ行為を取りあえず止めてくれたヘンタイ、じゃなくて愛しのドS様だったけれど。結局スカーフで首から胸元までを、しっかり覆われてやっとOKが出た。<br /> デザイン・センスが抜群だから、隠すという本来の目的をクリアしながらも、おしゃれに見えるのが救いだ。これから真夏を迎えたらどーすんだろ、という一抹の不安は考えないことにした。<br />「お腹空いたぁ~」<br />「すぐ出来る」<br /> ミルクティーとフルーツとヨーグルトをなんとかかき込んで、ぎりぎりセーフであたしは家を出た。<br /><br /><br />✵ ✵ ✵<br /><br /> 朝食を食べながら確認した有さんの今日の予定は、こんな風。<br /> 午前中は小梅さんが働く広告プロダクション「アラタ」で打ち合わせ、その後ジムで軽く汗を流してから昼食。午後は書店とスーパーに寄って帰宅。帰宅後は頼まれた仕事をしたり、絵を描く予定だそうだ。因みに夕食は、いいお魚があったらカルパッチョがメインだそうだ。うわ、楽しみ。<br /> 有さんのいまの肩書はフリーのプランナー&ディレクター、美大の非常勤講師、画家。別荘で描いた絵の一つが割に権威ある賞を受賞してから、祥子さんとしては画家一本に絞らせたかったようだけど、美大の非常勤講師の方は野島教授が、広告の仕事の方はお世話になった新田さんという人が訊く耳持たなかったらしい。<br /> でも家に籠りっきりになるよりは逆に異なる刺激があっていい、と有さんは笑っていた。<br />「そうでしょ、そうでしょ。だから、あたしも仕事を続けられて嬉…」<br />「俺の仔猫は、外に刺激が欲しいのか?」<br /> うわ、やばい。違いますよぉ?<br />「ち、違うってば。ほ、ほら、あたしなんか、まだまだ社会勉強中で。雇ってくれた会社に全然、貢献できてないし」<br />「その会社への貢献なら、俺が違う形でしてやってもいい。やっぱり仔猫は、俺の傍に…」<br />「みゃー!みゃー!みゃー!」<br /> もう返す言葉が見つからなくて、非常手段に出て必死で首を横に振った。<br />「わかったよ」<br /> へ?これで、わかったの?よし、頑張った、仔猫。<br />「そんなに俺の傍にいたいか?」<br /> ちーがーうー!!<br /><br /> 兎にも角にも、そんなこんなで時折、仕事を辞めなければならない危機と戦いながら、あたしはもうすぐ正社員にしてもらえる。く~、嬉しいよぉ。<br /> 週に3回ほどハウスキーパーさんが来て、掃除や洗濯、ちょっとした買い物も頼めばしてくれる。<br /> 平日の朝は主に有さんが朝食をつくってくれる。あ、でも大概あたしたちはフルーツとヨーグルト、ベーグルかライ麦パン、それに有さんはコーヒー、あたしは紅茶とシンプルだ。<br /> 夜はこれもほとんど有さんがつくってくれるか外食、もちろん早く帰れるときはお手伝いする。<br /> その代わり、休日は一緒にキッチンに立つ。まだまだ有さんの方がレパートリーが多いし上手なのが情けないけれど、あたしも大分できるようになってきた。<br /> 籍は入れたけど、結婚式は有さんのお母さんの喪が明けてから。<br /> そう、あたしは沢口菜乃果から、氷川菜乃果になった。まだまだ「氷川さん」と呼ばれると、キョロキョロしたりどぎまぎしてしまうけど。<br /> これでちゃんと、法的にも有さんのものになった。うん、凄く安心する。見えない鳥籠にきちんと収まった安堵感、見えない首輪をちゃんとしてもらった安心感だ。<br />  <br /> そして。<br /> 有さんが「見せたいものがある」と言ったあの絵。<br /> <br />「こ、これ…」<br />「ああ」<br />「あたし?」<br />「菜乃果以外に誰がいる。俺の創作意欲をかきたてるのは、俺の可愛い仔猫だけだ」<br /><br /> その有さんの仔猫は、白いシーツを躰に巻いて振り返って立っていた。<br /> 左肩から背中までが露わになり、左足は膝から下の素足が剥き出しだ。色素の薄い栗色の髪は、ゆったりとウェーブを描いて降ろされ、背中の半分をかろうじて隠している。<br />「描きながら、俺はいつも想っていた」<br />「お母さんの絵を、描いているのだと思ってた」<br /> そう、確かめたくて、でも怖くて、キャンバスを覆う布に手を伸ばしたあの日。結局あと数センチの勇気が、あたしにはなかった。<br /> 有さんはあたしを背後から抱きしめると、あたしの頭に顎を乗せた。<br />「菜乃果の絵を描くことが支えで、俺に与えられた一番大切な仕事だって気がした」<br />「一番大切な仕事?」<br />「ああ、人生のな。俺はこのために生まれてきたのだと思った。こんなセンチメンタルな俺は、俺らしくないか?」<br /> ううん、嬉しい。あたしだって、有さんの仔猫でいるためにこの世に存在していると思うから。<br />「じゃあ、あたしのライフワークは、有さんの仔猫でいることだね?」<br /> 有さんが嬉しそうに笑ったのが、気配でわかった。<br />「このマンションが希望の光だと言ったが、この絵は俺自身の心象風景だ」<br />「心象風景?」<br />「ああ、菜乃果と離れてから、俺の心のほとんどをこの姿のお前が占めていたんだ。描かなければ、居ても立っても居られないほどに」<br /> それは、どんな愛の言葉よりも、嬉しい告白だった。あたしは、「愛している」という言葉を心のどこかで信じていない。きっと有さんも、そうだと思う。だってあたしたちふたりは、その言葉を互いにあまり言わないし、特別求めてこなかった。<br /> それよりももっと確かなもの、それは感じ合うことだったり、熱のこもった吐息だったり指先だったり、執着だったり独占だったりジェラシーだったり。<br />そしてなにより、突き動かされる、抗うことなどできない衝動だ。躰の一部が千切れるような、ひりひりと痛むような、ぎしぎしと軋むような居ても立っても居られない想い、それをあたしも信じている、感じている。<br /><br /> キャンバスの中のあたしはその眼で、描かれてはいない愛しいひとをちゃんと見ていた。視線の先には唯一無二のひとが確かに存在している、そんな眼が描かれていた。そして絵の中のあたしはちゃんと生きた意思を持ち、そのひとに向かってこう言っていた。<br /> <br /> あたしを、本当の初恋に突き落としたひと。<br /> 2度目の恋を別の誰かにするなんて、最初から許していなかったひと。<br /> あたしのFast Love、そしてSecond Loveもやっぱりあなただった。<br /> あたしはこの先ずっと、あなたに何度でも恋をする、あなただけに。<br /><br /> 冷たい仮面の下に熱い独占欲を隠した、いざとなったら卑怯にも姑息にもなれる大人のオトコ。あたしの唯一の真実、絶対的な愛しい悪魔。<br /><br /><br /> それが氷川 有、別名「アイス」。<br /><br /><br />                             〈了〉</span><br /><br /><br /><a href="http://www.alphapolis.co.jp/cont_access2.php?citi_cont_id=357034555" target="_blank"><img src="http://www.alphapolis.co.jp/cont_access.php?citi_cont_id=357034555&size=88" width="88" height="31" /></a><br /><br /><br />
  • Date : 2017-04-29 (Sat)
  • Category : アイス
639

㉙満腹のあとの、空腹と満腹

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  • Date : 2017-04-23 (Sun)
  • Category : アイス
638

㉘この完璧な世界

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  • Date : 2017-04-22 (Sat)
  • Category : アイス
637

㉗愛しい悪魔、健在

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  • Date : 2017-04-19 (Wed)
  • Category : アイス
636

㉖終わりよければ

「ご~め~ん~な~さぁ~い!」 溝口さんが上から目線で(背があたしよりかなり高いので必然的にそうなる)、そう謝った。だけど言葉とは裏腹に楽しそうで、頭を下げる気配もない。「い、いやぁ、いいですけど。むしろ、そんな依頼、迷惑でしたよね?申し訳ありませんでした」 あたしの方がいつも以上に低姿勢でそう言うと、溝口さんはさらに楽しそうにケラケラ笑い出した。「あっは。でも楽しかったぁ、あたし、一度でいいから... <span style="font-size:large;">「ご~め~ん~な~さぁ~い!」<br /> 溝口さんが上から目線で(背があたしよりかなり高いので必然的にそうなる)、そう謝った。だけど言葉とは裏腹に楽しそうで、頭を下げる気配もない。<br />「い、いやぁ、いいですけど。むしろ、そんな依頼、迷惑でしたよね?申し訳ありませんでした」<br /> あたしの方がいつも以上に低姿勢でそう言うと、溝口さんはさらに楽しそうにケラケラ笑い出した。<br />「あっは。でも楽しかったぁ、あたし、一度でいいからヒール役やってみたかったのよぉ。せっかく憧れの先輩に頼まれたんだからって、つい張り切っちゃって」<br />「………」<br /> 張り切るなよ、どんだけノリノリだったんだよ、と心の中であたしはツッコんだ。<br /><br /> なんと有さんは、溝口さんの中等部時代の先輩だったのだそうだ。しかも同じバレー部。<br /> 有さんがバレー部だったなんて驚きだったけれど、背の高さや細いけれど無駄のない筋肉のつき方から想像に難くはない。<br /> 中学時代の有さんはバレー部と美術部かけ持ちで、そんな忙しさの中でも頭が良く、他の生徒たちに比べても大人びていて神秘的でめちゃくちゃモテたのだそうだ。<br /> 溝口さんもそんな一つ上の先輩に憧れていた一人だそうで、同じバレー部で男勝りの性格のせいか、むしろ話しも気さくにできて他の女生徒たちに羨ましがられていたのだそうだ。<br /> 高等部に行ってからは、有さんはさすがに美術部1本に絞ったらしいが、それでも試合はときどき見に来てくれたらしい。<br /> それぞれ大学に進んでからは、OB会で顔を合わせる程度にはなっていたが、社会人になってからも有さんの噂は訊いていたそうだ。<br />「それが、あるとき直接電話がかかってきて」<br /> なぜだか眼を潤ませ、両手を胸の前で組み合わせながら溝口さんは続けた。<br />「あたしがいまの会社に転職したこと、ちゃんと知っててくれて。希望がかなって良かったなって言ってくれたの。あたしがずっと昔に話した希望の職種を覚えててくれただけでも感激なのに、俺の役に立ってほしい、溝口にしか頼めないって言われたら、もう…」<br /> 有さんたら、ったくもう!<br />「ずっと憧れだった氷川先輩からそんな風に言われたら、断れないじゃなぁい?」<br /> 断れよ、そんな眼をハートにしてないで。<br />「でも、あなたが氷川先輩の…その、こ、恋人?だって訊いて、ちょっとショックで。だから尚更、リキ入っちゃって」<br /> リキ入れて、苛(いじ)めるなよ。お蔭であたしは、キツかったよ。<br />「でも、感謝してねぇ。ちゃんと氷川先輩には逐一報告してたし、専務のことも牽制してたから」<br />「け、牽制?」<br />「そ。気づかなかった?あなたの日々の失敗やら、過去の恋愛のことやら、あることないこと吹き込んでおいたから」<br /> 吹き込むなら、せめてないことは止めといてほしかった。あたしは、がっくりと肩を落とした。<br />「あらぁ、大丈夫よ。専務は仕事さえきちんとしてくれれば、とか何とか言ってたから」<br /> それじゃあ、ないこと信じたんじゃないか。酷いよ。<br />「あとで、あれは巧妙に仕組まれた噂話でしたって言っとくから」<br /> もう遅い気がするけど、でも専務とは仕事上の関係は良好だから、いいや。<br />「はぁ。でもなんか、いろいろ申し訳ありませんでした。有さんが…」<br /> そこで溝口さんの眉が、ひくりと上がった。<br />「ふぅん、いいわねぇ。有さん、なんて呼んでるんだ?」<br />「あ、い、いやっ」<br /> あたしは慌てて、上ずった声を出した。いや、いいじゃん。だって、あたしたちは。<br />「ま、しょうがないわ。あたしにとっては永遠に憧れの存在…」<br /> ちょっと遠い眼をした溝口さんが、最後に恐ろしいことを口にした。<br />「にしても、ヒール役って想像以上に楽しいものねぇ。やだ、クセになりそうだわ、あたし。ふふふ」<br /> ふふふ、じゃないから。<br /> 背中越しに手をひらひら振って去って行く彼女を見送りながらあたしは思った。<br /> まじ、彼女ってこんなキャラだったっけ?<br /><br /><br />✵ ✵ ✵<br /><br />「ワリぃ、ホント申し訳ないっ。てか、なんで俺怒られんの?ドツくなら彼氏、氷川さんだろ」<br />「何言ってんですかっ。お金で買われてスパイするなんて!」<br />「いや、だから。俺を金で買ったの、あんたの彼氏だから」<br /> そうだけど、でも有さんには怒っても怒りきれないし。すぐにはぐらかされて、丸め込まれてしまうし。<br />「いまはもう、監視・報告料なんて貰ってないですよね?」<br /> 両手を腰に当てて精一杯強く出ているあたしに、浅野さんはふわぁ~と大きな欠伸を一つすると答えた。<br />「そーなんだよ。いや、てことはだよ。もう俺、ここで働かなくていいんじゃね?」<br />「それとこれとは、別の話ですっ!」<br />「そお?」<br /> そお?、じゃないでしょう。浅野さんが外部スタッフになっているのは、社長と専務の希望なんだから。むしろ有さんから頼まれた監視役は、おまけっていうか臨時のアルバイトでしょう。<br />「もう、本末転倒ですよ、浅野さん」<br /> まあまあと呑気な浅野さんに、あたしは頭を抱えた。<br />「でもさ、凄いな、菜乃介は」<br /> は?<br />「わかんないか?あの氷川さんが、そこまでするとは思わなかったよ。相当な執着だな、あれは。あんなクールな、いや俺が知っている限り冷酷無慈悲な氷川さんがだよ、こんなに独りの女にゾッコンのめり込んでメロメロになるとはびっくりだよ」<br /> そう言われて、あたしは顔が火照るのを感じた。<br />「お?嬉しそうに照れちゃって。あれはまさにベタ惚れだな、ヘタしたらストーカー並みだな。ほら、もっと赤くなれっ」<br />「もうっ、面白がらないでくださいよ」<br />「いや、だって。実際おもしれーし。そうじゃなきゃあ、俺がいくら金欠だからって、人の彼女の監視なんか面倒でやんねーよ」<br />「そ、そうですよね」<br /> なんだか、申し訳ない。<br />「だけど愛されてんな、菜乃介。あの氷川さんがあれほど変わるなんて、俺、恋愛ってもの悪くないんじゃないかって思ったよ」<br /><br />「なにが、悪くないんですかぁ?」<br /> そのとき外出していた並木さんが、戻って来た。<br />「あ、おかえりなさい。並木さん」<br />「なに?何の話してたの?」<br />「い、いや、なんでも…」<br /> そう言いつくろおうとしたあたしを遮るように、浅野さんが言った。<br />「いやぁ、俺も本気で恋してみようかと思ってさ」<br />「はぁ?」<br /> 並木さんが、思いっきり呆れた表情をする。<br />「どうだ、リオン。俺と一夜のアバンチュールをしてみないか?」<br />「ばかですか、浅野さん。アバンチュールは本気の恋とは真逆です。それにその誘い文句、思いっきり昭和です。悪いですが、あたし平成生まれなんで」<br /> まあ、いわゆるいつもの、けちょんけちょんである。<br />「そう言うなよ、リオン。お前はほんっとに、いつも容赦ないな」<br />「はいはい、忙しいので。邪魔しないでください」<br /> ぷ、とあたしは吹き出しながら、相変わらずの並木さんと浅野さんの掛け合いを眺める。平和が、今度こそ本当に日常の平和が戻って来た。<br /> 有さんという確かな真実を再び得て、自分がいま生きている世界がやっと現実と同じ色<br />彩を持ったような気がした。</span><br /><br /><br /><a href="http://www.alphapolis.co.jp/cont_access2.php?citi_cont_id=357034555" target="_blank"><img src="http://www.alphapolis.co.jp/cont_access.php?citi_cont_id=357034555&size=88" width="88" height="31" /></a><br /><br /><br />
  • Date : 2017-04-16 (Sun)
  • Category : アイス
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